5回目のブログ更新、海村朋孝です。今回も引き続き、慢性痛に対して運動することが良いという話です。内容としては無理のない運動、高齢の方には特にロコトレがお勧めです(ロコモONLINE | 日本整形外科学会公式 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト)。目立った症状がなくても、普段からロコモティブシンドロームを意識していきましょう。
とは言え、慢性痛というのは厄介なもので、治療を受けても長引いてしまうことが多々あります。特に整形外科外来をやっていてよく見かける腰痛に関して深堀りしてみます。
腰痛はかなり一般的な悩みで、厚生労働省の国民生活基礎調査によると、日本全国で約4人に1人が腰痛を経験するとか、自覚症状ランキングでも男女ともに肩こりや手足の関節痛よりも腰痛がほぼトップとか、言われています。ぎっくり腰や慢性腰痛などすべて含めての「腰痛」の数字でしょうが、すぐに良くなる一時的な腰痛と慢性化してしまう腰痛の両方があるのが困ったところです。
日本整形外科学会や国際的ガイドラインによると、慢性腰痛の原因の第1位は運動不足や身体活動量の低下です。ここでも運動は大切ということです。日本の研究で、背筋(特に脊柱を支える筋群)の脂肪変性が進んでしまっているひとは腰痛を起こしやすいと報告されています。
体組成計で体幹筋量を測定した研究報告からすると、60歳を超えるころには男女ともに筋肉量が衰えてくるようです。特に男性は女性より2倍の速度で筋量が減少するといわれています。体幹の筋肉が減ると腰が曲がり、腰痛も悪化、日常生活動作も難しくなってしまいます。50歳以上ですでに腰が曲がっている人の場合は、さらに2.5倍の速さで体幹筋が減少してしまうとのことです。
高齢の腰曲がり患者さんに対するリハビリテーションの効果についても報告があります。しっかりした運動を行うことで背筋が伸びますが、短期間では効果が出ません。背骨の変形などで、どうしても腰が伸びない方もいますが、運動によって動けるようになったり生活が楽になったりといったメリットはあります。いくつになってもトレーニングは効果があるようです。
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