4回目のブログ更新、海村朋孝です。前回に引き続き、「運動と痛みの話」です。慢性痛に対して運動することが良い影響を及ぼすという話でした。
痛みがあるときは、無理せずできる範囲で運動を行いましょう。例えば、膝が痛い場合は高い椅子を使って立ち上がり動作を小さくする、ふらつきがある場合は壁や机に手を添えて片脚立ちを行うなど、工夫が大切です。特に高齢の方はけがに注意しつつ、理学療法士の先生に指導してもらいながらリハビリテーションを行うのが一番良いと思いますが、「自分でやる軽い運動」となると「ロコトレ」が参考になります。ロコモONLINEのサイトで見ることができます(ロコモONLINE | 日本整形外科学会公式 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト)。
「ロコモ」=「ロコモティブシンドローム」という概念があります。「運動器症候群」とも言われますが、これは運動器の障害のために立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態を指す言葉です。日本整形外科学会が2007年に提唱した概念ですが、社会的な認知度は高まってきています。ロコモが進行すると、将来的に介護が必要になる可能性が高くなります。以前書いたように、要支援、要介護になる原因として、転倒、骨折や関節の病気など運動器の故障が大きいということです。また、日常生活に支障がないと感じていても、すでにロコモが始まっている場合も少なくありません。そのため、早期発見と予防が非常に重要です。
ロコモの要因は、運動器の病気、運動器の能力の衰え、運動器の痛みなどさまざまですが、「回復可能な状態」をロコモと呼んでいます。逆に言うと、回復可能であるうちにきちんと対処することが重要なのです。対処法には病気の予防、病気に対する薬物や手術による治療、力の衰えに対する筋力やバランス力のトレーニング、痛みや痺れに対する治療、栄養不足や栄養過多の改善などがあります。また生活習慣病の予防・治療を合わせて行うことも必要です。
ロコモは「気づいた時点で対策できる」状態です。「まだ大丈夫」と思っていても、足腰の違和感や痛み、動きにくさを感じたら、早めにセルフチェックや運動を始めましょう。運動は「できる範囲で、無理なく、継続して」が基本です。痛みがある場合も、(医師が動いてよいと判断した場合には)完全な安静よりも、少しずつ体を動かすことが回復への近道です。
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